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■『やさしい宝石教室Q&A』
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 18 婚約指輪と結婚指輪について教えて下さい。
 
婚約指輪:
現在、婚約指輪にダイヤモンドを選ぶひとは、全体の7割近くいるそうです。ダイヤモンドの清らかな輝きは花嫁のイメージに重なり、輝きの永遠のイメージが、メッセージにもなるのでしょう。

選ぶ際、もし宝石をあまり買い慣れていない方なら、まず、予算を決めるといいと思います。「婚約指輪の予算はその男性の月収の3カ月ぶん」とよく云われますか、この数字に神経質にこだわる必要はないでしょう。あくまで目安です。

とにかく予算が決まれば、その予算のなかでどんなものを選ぶか、つぎに考えます。基本的に、ちいさくても質のよいものを選ぶか、すこし質は落ちるげれども、大きめのものを選ぶか、これを決めておくと探しやすいと思います。この判断は好みの分かれるところかもしれません。

ダイヤモンドは、カラット、カット、カラー、クラリティ、この4項目で採点され、等級づけされます(Q7参照)。大きさとはカラットのことで、質とはカットとクラリティとカラーの兼ね合いです。納得のいくものを選んでほしいのですが、たとえ大粒のものを選ぶにしても、肉眼で容易にキズの見える、クラリティのIクラスのものは、これから婚約される方にはすすめたくありません。カラーは少なくともH以上が望ましいと思います。毎日つける宝石なのかもしれません。一生身につげる宝石になるのかもしれません。納得する品質を選んでほしいと思います。

デザインは、6本爪のシンプルなものがいちばん人気です。これは飽きがこず、石そのものに注意が集中するデザインです。けれどごく最近、メインの石の脇に小粒のダイヤモンドを散りばめた、ニュープライダル枠も注目を浴びはじめています。

婚約指輪に、ダイヤモンドではなく、誕生石を選ぶひともいます。あるいは女性の好みを聞いて、そのひとの好きな宝石を選ぶというひとも増えはじめています。真珠の3点セット(指輪、ネックレス、イアリング)を贈るひともいます。そういえば、かの紀子さまの場合は、そう、真珠でしたね。
(註.94年出版の本なので、ちょっと古いです^^;)

結婚指輪:
結婚式というはなやかな式典のなかで、欠かせないのが結婚指輪の交換ですね。この結婚指輪には、甲丸リングとよばれるプラチナリングが選ばれる場合が多いようです。けれど最近では、プラチナとゴールドのコンビになったもの、いろいろな模様が彫り込まれたものなどもよく見かけます。海外のデザイナーズ・ブランドにも人気が集まりはじめています。けれど、男性もいっしょにつげられるようなもの、ということで、シンプルなデザインが基本です。

リングの内側には、記念の日付やメッセージ、お互いのイニシャルを刻印することが多いです。たとえば、1994.10.10.TtoS(1994年10月10日、拓也から桜子ヘ)とか、ラテン語でESTO PERPETUA(永遠であれ)と刻印したりする人たちもいます。
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