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■『やさしい宝石教室Q&A』
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06 宝石の鑑別はどのように行われるのですか?
 それぞれの宝石は、固有の化学的・物理的性質を持ちます。鑑別の際には、それらが識別の 拠り所となります。鑑別の実際においては、さまざまな器具を用いた科学的方法により、それを 知る訳です。

たとえば屈折計という器具を使って、その宝石の屈折率を測ります。この検査だけで、たいていの宝石は識別されます。

ルビーと赤いガーネットは見目非常に似通っている場合がありますね。ところが、両石の屈折率はまったくかけ離れた数値なので、それを測定することによって、容易に区別される訳です。 ルビーとガーネットの場合は、紫外線反応を検査すると、もっと簡単です。紫外線をあてると、 ルビーは赤色にはっと輝きますが、ガーネットは反応しません。

ほかにも偏光器、二色鏡、カラーフィルター、分光器などを使った検査があります。ひとつの検査で答えが出たとしても、数種の器具を使った確認検査が行われます。
また、顕微鏡を使った拡大検査は常になされます。内包物や光学的特質を検査することによって、それが天然石であるのかどうか、人工処理がされているかどうかを知ることができるからです。

そうして出た結果は、たとえば 「天然エメラルドと認む」という ようなかたちで鑑別書に明記され、発行されます。




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