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本書(『やさしい宝石教室Q&A』)の著作権は株式会社ジェムスターに帰属します。本書、および当サイト掲載の文章、画像、イラストレーションの無断転載はできません。
■『やさしい宝石教室Q&A』
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●真珠とは
真珠は貝が作る宝石です。真珠は海水産と淡水産に大別できます。現在では養殖真珠がほとんどです。
●真珠の種類
・和珠…アコヤ貝から採れる真珠。(本真珠)
・南洋真珠…オーストラリアやフィリピンなどに生息している白蝶貝から採れる真珠。貝自体か大きいので、大粒の真珠が養殖できます。
・黒蝶真珠…タヒチなどに生息する黒蝶貝から採れる黒真珠。(タヒチ黒真珠)
・マベ真珠…マベ貝から採れる、半円形の真珠。
・淡水真珠…淡水に生息するイケチョウ貝から採れる真珠。小粒で変形したもの(ライス状)が多い
●真珠の価値
真珠は他の宝石、ダイヤモンドやルビー、エメラルドやひすいなどとは、またちがったかたちで、評価されます。評価のポイントは主に次の4項目です。真珠の価値は以下の4項目の総合評価で決まります。
◆色:
真珠の色は、基本的に、白と黒です。そこにピンクやグレイ、グリーン、シルバーやゴールドの色調が加わります。たとえばピンクがかった白とか、グリーンがかった黒とかいうふうにです。どの色がいいのかは、真珠の種類によってちがいますし、多少、国柄によっても異なります。
種類別に見ると--------
●和珠…ピンクかかった白色が好まれます。
●南洋真珠…シルバーがかった白色が好まれます。
●黒蝶真珠…グリーンがかった黒色が好まれます。
国柄で見ると、日本人はピンク系の色合いを好むようです。
◆光沢:
光沢とは宝石の表面の光の反射の質のことです。真珠の光沢の質は、巻きと関係かあります。巻きとは、真珠の核を取り巻く真珠層の厚さのことです。この巻きが厚いものは、反射が深く、その結果、重みのある光沢を示します。光沢の良いものを指して、照りがいい、ということがあります。照りのいい真珠は、つやのある、重心の低い、底光りのような輝きをしています。
◆形:
基木的に、真円に近いほど価値があります。けれど真珠には、バロック(不規則な球状)、半円、クロス(+字形)、ライス(米形)など、さまざまな変形の楽しみもあります。
◆サイズ:
質が同じなら、真珠は大きけれ大きいほど高価です。価格は、直径8mmを越えると急に上がり、10mmを越えると飛躍的に上昇します。
●取り扱い
硬度の値が低く、有機質でもある真珠は、取扱いに配慮してほしい宝石です。
●ムーンストーンとは
ムーンストーンは、シーンと呼ばれる特殊な光の効果をもつ宝石です。シーンにはいろんな色がありますが、青みがかった乳白色のシーンがもっとも美しいとされています。それは、青い月の表面がぼうーと白っぽく輝いているふうに見えます。なんとも不思議な光です。その光はゆらゆら揺れています。良質のものでは、見る角度を変えると、シーンもすうーと動きます。
ムーンストーンには、月の光が閉じこめられているのだと信じられていた時代がありました。そして満月の日に口にくわえて願い事をすると、それは叶うのだと信じられていたそうです。
あまり馴染みのなかったこの宝石も、その知名度と人気は、ここ数年のあいだに、ぐんぐん上昇しています。
私は宝石に興味はないがムーンストーンだけは好きだ、なんて云うひとや、ムーンストーンがきっかけで宝石についてもっと知りたくなりましたと云うひとたちもいて、このミステリアスな宝石は、このさきますます注目を集めそうです。
●硬度
硬度は6〜6.5。残念ながら十分とは云えない値です。毎日つけ続けることは避けてください。落としたり、机の角などにぶつけたりしないよう、配慮してください。
ムーンストーンの輝きが気に入ったのなら、その気持ちでもって、大切に扱ってほしいと思います。
●品質と選び方
ムーンストーンの決め手はシーンです。シーンは青みが強いほど良質とされます。逆に全体が白っぽいと、効果的なシーンは得られません。
ただ、ムーンストーンは若いひとに人気とあって、枠のデザインにもおしゃれなものが多いようです。品質で求めるなら、シーンの善し悪しは決め手になりますが、Jewel Lesson入門編としてなら、デザイン重視でチョイスしてみるのもいいかもしれません。
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