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本書(『やさしい宝石教室Q&A』)の著作権は株式会社ジェムスターに帰属します。本書、および当サイト掲載の文章、画像、イラストレーションの無断転載はできません。
■『やさしい宝石教室Q&A』
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●オパールとは
遊色効果とよばれる特殊な光の効果は、オパールだけがもつ性質で、オパールという宝石を、かなり特殊で、貴重なものにしています。まったく遊色とはよく云ったもの。見ていると、ほんとにいろんな色が、気まま勝手に戯れているようです。
オパールは、宝石のふしぎを、いちばん感じる宝石かもしれません。
●オパールの種類
オパールのなまえは、ふつう、オパールそれ自体のもとの色(地色:ボディ・カラー)によってつけられています。
・ホワイト・オパール:ボディ・カラーが白もしくは乳白色のもの。
・ブラック・オパール:ボディ・カラーが灰色から黒のもの。あるいは、濃い青や緑のもの。
・ファイア・オパール:ボディ・カラーがオレンジから赤のもの。メキシコでよく産出することからメキシコ・オパールともよばれます。
・ポルダー・オパール:褐鉄鉱(母岩)がくっついたまま、オパールといっしょにカットされたもの。
・ウォーター・オパール:ボディ・カラーが無色のもの。
●品質と選び方
オパールの品質は、ボディ・カラーの色合いと遊色効果の輝きが混じり合った、色の輝きで決まります。遊色の鮮やかな輝きをしているかどうか------最良のものを選ぶさいには、これがいちばんのポイントです。赤やオレンジ、グリーンやブルー、たくさんの色が渾然として輝いてみえるのが、最良のオパールです。輝きのバランスもチェックしてください。石全体に渡ってまんべんなく遊色効果がでているものが、バランスのよいオパールです。
●取扱い
オパールの硬度は5.5〜6.5。ダイヤモンドの10に比べて、これはかなり低いランクですから、取扱いには充分配慮する必要があります。ほかの宝石とは擦り合わないよう、べつべつに保管すること。テーブルの角などにぶつけたりしないよう気をつける。落とさないよう気をつける。オパールは割れやすい宝石です。大切に取り扱ってください。
また、オパールは水分を多く含んだ宝石です。熱に近づけないこと。熱が加わると、水分が蒸発して、亀裂の原因になります(料理の際ははずす)。同じ理由から乾燥に注意すること。
超音波洗浄は避けてください。
●トルマリンとは
トルマリンはすば抜けて豊富な色のバリェーションをもつ宝石です。虹色7色のすべて、それに無色や黒色もあります。ひとつの石に、二つ以上の色が現れる、パーティ・カラー(部分配色)のトルマリンもあります。たとえば石の半分が緑で、残り半分が赤、とかそういう物珍しい宝石です。また、キャッツアイ効果を示すトルマリンもあります。
●品質と選び方
どの色のトルマリンでも、透明度と色の良さが、品質評価のポイントになります。オール・カラーの宝石と云っても、グリーン・トルマリンはエメラルドの、赤色トルマリンはルビーの、青色トルマリンはブルー・サファイアの気品と風格に圧倒されがちです。たしかにトルマリンに勝ち目はなさそうです。けれどトルマリンは、それらの主要宝石に比べて、お求めやすい宝石です。
ですので、このことを逆手に取って、利用することもひとつのやりかた、上手な宝石の選びかただとも云えます。
品質重視でお求めやすいトルマリン、色が豊富で洋服とのコーディネートが楽しいトルマリン、この宝石はもっと積極的に評価価されていい宝石だと思います。
●取扱い
トルマリンの硬度は7〜7.5。超音波での洗浄は避けてください。
トルマリンの和名は「電気石」です。このなまえは静電気を引き付けやすいという、トルマリン独特の性質に因んでいます。ほこりを吸いつけやすいので、まめな手入れが必要です。
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